MIT、スタンフォードが重視する「インプロ教育」

MIT、スタンフォードが重視する「インプロ教育」

世界にある多くの教育現場では、これまでアクティブラーニングが積極的に行われてきた。MITやスタンフォードなど、世界の名門ビジネススクールが力を入れている教育プログラムに、その本質を見ることができる。たとえば、MIT Sloan School of Management、Stanford Graduate School of Businessなど、世界の一流ビジネススクールで重視されているのが、“improvisation(インプロビゼーション)”だ。「インプロビゼーション」とは、「即興」を意味する。

『MIT Sloan Management Review』が今春発表した“Learning the Art of Business Improvisation”という記事にも、急速な変化への対応とイノベーションが求められるビジネスシーンにおいて、クリエイティブに問題解決を行っていくためには、インプロが必須であることが書かれている。

インプロは、音楽や演劇の世界では、常識的に行われてきた。とくに即興演劇では、個人や集団が、ステージで直感的に自発的に振る舞うことが、創造的な状態だと見なされるという。ステージでは、ひとたび幕が上がれば、下げることはできない。その状況下でどう行動するかは、まさに、待ったなしの現実をどう生きるかを学ぶことにつながる。

実際に世界の大学ではどんな教育が行われている?

過去にMITで実施された内容をいくつか紹介しよう。

  • ヒップホップ、アフリカンドラム、パリのクラブ音楽など、次々と変わるBGMに合わせて即興でダンスする。
  • シェイクスピアの『ヘンリー五世』のセリフを覚えて演じる。
  • 3日間にわたって、ボスニアの平和維持を想定したシミュレーションを行う。

さらに、同大学の研究によると、このような演劇教育、インプロ教育の効果として、次のようなことがわかっている。

  • 急な変更や変化に対して、ポジティブにとらえるようになる。
  • チームワークが向上する。
  • すばやい判断が行われ、プロジェクトマネジメントがより円滑になる。

ちなみに、スタンフォードはインプロ教育にデザイン思考の力を高める効果もあるとして、ビジネススクールだけでなくd.school(デザインスクール)でも取り入れている。

ビジネスの交渉やプレゼンの場面では、予定どおりにことが進むかどうかは誰にもわからない。不測の事態や状況の変化に対して、リアルタイムでどのような判断を下しアクションを取るかは、その場の当事者にかかっている。しかし、そのような場面で求められる臨機応変な対応は、マニュアルのような教育では限界がある。より高度な「習うより慣れろ」のカリキュラムが、一流ビジネススクールのインプロ教育の中には詰まっている。

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超一流はアクティブラーニングを、やっている。
相川 秀希 著(東京書籍)

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