犯罪行為や誹謗中傷……問題投稿はどこに相談したらいい?

犯罪行為や誹謗中傷……問題投稿はどこに相談したらいい?

玄関に貼っても問題がないような投稿を心がけよう。

これは、グリーがインターネット上での「適切なふるまい」や「正しい使い方」について紹介する資料、情報モラル教材「事例に学ぶ情報モラル」内で述べられている言葉です。

玄関に貼るのにふさわしくない投稿が「問題投稿」とみなされる可能性があります。

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問題投稿が私たちの目に届くようになったのは、2013年にSNS上へ飲食店やコンビニエンスストア、交通機関等での不適切な写真の投稿がネットだけでなくテレビなどでも取り上げられて以降と考えられると、平成26年版の情報セキュリティ白書「インターネットリテラシーの重要性」の項で書かれています。

多くの中高生が、情報モラルに関する講演や授業を通して、問題投稿を行わないよう指導を受けています。しかし、問題投稿に出会ったときに、どこに相談すればよいか中高生に質問すると、首をかしげられてしまいます。

2015年に内閣サイバーセキュリティセンターがYahoo!で行ったインターネット上での意識調査では、86.2%もの回答者がインターネットトラブルに遭遇した際に、公的な相談窓口の存在を知らないと回答しています。

問題投稿の種類

一言に「問題投稿」と言っても、投稿内容にはさまざまな種類が存在します。

分類 投稿例
ねつ造、デマ 虚偽の投稿
悪ノリ バイト先や飲食店での不衛生行為や悪事の自慢投稿
なりすまし 特定個人を騙って犯罪行為を投稿
誹謗中傷 特定の個人を名指しの中傷を投稿
粘着行為 度重なる断りにも何度も絡むような投稿
秘密の暴露 個人情報やバイト先で知りえた秘密情報などを投稿
性的な写真 自分自身のものだけでなく、リベンジポルノなどの投稿

 

虚偽の投稿には、現実のニュースをパロディにした風刺もありますが、風刺目的ではない事件や災害に便乗した虚偽の投稿は多くの人を不安に陥れることがあります。

次に、悪ノリによる不衛生行為や悪事の自慢投稿の多くは、投稿者本人が炎上しますが、不衛生行為の現場となった店舗の評判にも影響します。

なりすましや誹謗中傷、粘着行為や秘密の暴露、性的な写真等の投稿は、投稿者自身はもとより、ターゲットとされた相手にも多大な影響を与えます。

問題投稿の通報・相談先

では、自分自身が問題投稿のターゲットになった場合や、問題投稿に出会った場合に、どこに通報や相談をすればよいのでしょうか?

①緊急性のある事件等の犯罪行為を示唆する投稿

「○○殺す」や「○○を爆破する」などの場合は、迷わず110番に通報しましょう。

その際には、問題投稿を見かけたサイトのURLや、画面のコピーを保存し印刷しておくと、警察でも通報内容の確認が速やかに行えるようです。警視庁のサイトでも、緊急性のある事件・事故等の情報提供には110番を呼びかけています。

②緊急性はないが違法行為に関する投稿

明らかに法を逸脱した内容の投稿は、警察庁より委託を受け運営されているインターネットホットラインセンターへ通報が可能です。

③公序良俗に反する投稿

法を逸脱してはいないがいじめなどの公序良俗に関する投稿は、インターネットに関わる有志企業で構成されたセーファーインターネット協会が運営するセーフラインへ通報が可能です。

セーフラインでは、本人または保護者によるリベンジポルノに関する通報も受け付けており、本人に代行して国内外のプロバイダに削除依頼申請も行っています。

④直接の犯罪性はないが、サイトの利用規約に違反した投稿

TwitterやInstagramなど中高生が多く利用するSNSでは、規約に違反した投稿や不適切投稿を通報する仕組みを提供しています。

⑤通報よりもまず相談したい

通報というとハードルが高く、まずは話を聞いてもらいたいという場合には、20年という長期にわたってインターネットのトラブル相談を行っているWEB110の関連リンク集が役に立ちます。

問題投稿に出会った場合の心構え

犯罪行為や誹謗中傷などの問題投稿に出会うのは気持ちの良いものではありません。

子供たちが問題投稿に出会った際に、勇気を出して身近な大人に相談しても、冒頭にも紹介した通り公的な相談窓口の存在が認知されていない現状もあり、期待する対応がとられない可能性があります。

今回紹介した通報サイトや相談機関の存在を一人でも多くの人が知ることで、行動の起こし方に悩む子供たちが救われることを切に願っています。

もちろん、問題投稿がないことが一番ですので、改めて投稿前に一呼吸。

玄関に貼っても問題がないような投稿を心がけよう。

これは大人も子供も肝に銘じておきたいところです。

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