超一流がやっている「アクティブラーニング」とは?

超一流がやっている「アクティブラーニング」とは?

「アクティブラーニング」という言葉をご存知だろうか? これは国が推進する教育改革の柱とも言える新しい教育のあり方を示すキーワードだ。これまでは、教師が黒板を使って知識を教え込むスタイルの授業が多かったため、生徒はただ「聞く」だけになりがちだった。

しかし、明日何が起こるかわからない今の時代においては、自ら考え、行動することが求められる。だからこそ、生徒が受け身に徹するような授業ではなく「アクティブ(主体的・能動的)」に学ぶ授業を行っていく必要があるという提言だ。

実は、教育現場に限らず、ビジネスの現場や日常生活においても、このような意識が求められてきている。

  1. 交渉の場面で相手が思ってもみなかった提案をしてきた。
  2. 部下が仕事でミスをしてしまい大きな損害が出た。
  3. 友人の結婚式で突然スピーチを頼まれた。
  4. 車の運転をしていたら、後ろから追突されてしまった。

たとえば、誰もが経験し得るような、このようなシチュエーションでは、当然、自分で考えて決めなければならないが、その突発事項に対する自分の判断と行動によって、その後の結果は大きく変わっていく。まさに日常生活こそ、アクティブラーニングの連続だといえるのだ。

国の指針を受けて、学校教育、民間教育の現場は軒並み、「どうアクティブラーニングを実現するか?」に東奔西走している。

「議論・発表=アクティブラーニング」という誤解

ここで、原点的なテーマについて考えてみたい。アクティブラーニングはまったく新しい教育手法であり、これまでのやり方は刷新しなければならないと言われることがあるが、はたして本当にそうなのだろうか?

アメリカでは1990年代から「アクティブラーニング」という言葉が使われるようになった。

Students must do more than just listen: They must read, write, discuss, or be engaged in solving problems.
The Association for the Study of Higher Education (ASHE) report (Bonwell & Eison 1991)

「生徒は、ただ聞くだけではなく、読み、書き、議論し、問題解決に参加すべきだ。」

“教師が黒板を使って生徒に教える”という授業スタイルは、生徒が「聞くだけ」の状況をつくってしまう。だから、このような授業スタイルは変えるべきだ。このように考えるのは、自然な流れと言えるかもしれない。

しかし、授業のやり方を変えたとして、生徒が議論をして、プレゼンをすれば本当にアクティブラーニングになるのだろうか?

たとえば、議論の場で、何も発言せずに黙っている生徒がいるとしたら? プレゼンの場で、下を向いて台本を読み上げるだけの生徒がいるとしたら? 逆に、教師が話すことを、夢中になって書き取って、わからないことは何でも質問にくる生徒の場合は?

具体的にイメージすれば明解だが、実は「形をどうするか?」よりも、「意識をどうするか?」のほうが、アクティブラーニングの重要課題だ。しかし、今、多くの教育現場で認識されているのは、意識の「あり方」ではなく授業の「やり方」だ。

最大の問題は、その意識をどうつくるかだ。この課題をクリアするのはそう簡単ではない。そのため、日本全国の教育現場では、今ちょっとした「AL(アクティブラーニング)パニック」が起きている。国策として決定したのだから「相手の意識が変わるまで待つしかない」とも言っていられない。

それでは、世界の教育現場ではどのような方法で、アクティブラーニングが行われているのだろうか? 改めてさまざまな実例を紹介していきたい(つづく)。

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超一流はアクティブラーニングを、やっている。
相川 秀希 著(東京書籍)

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