世界最高峰のMBAスクールに入るために必要な英語力は?

世界最高峰のMBAスクールに入るために必要な英語力は?

世界最高峰のMBAスクールで必要なTOEFLスコアはたったの75点!

米国外の学生が米国の名門大学に入学を希望する際、多くの場合、TOEFL iBTで60点〜70点以上を求められることが一般的です。ただ実際は、80点〜90点以上が合格ラインになっているケースがほとんどです。

そんな中、世界有数のMBAスクールとして知られるドラッカースクールが求めるTOEFLスコアは、なんと「75点」。MBAスクールとしては規格外に低いスコアとなっています。その理由はいったい何なのでしょうか?

ドラッカースクールのアドミッションオフィサー、Ariel Carpenterさんに聞いてみました。そこには、ドラッカースクールならではのこだわりと、教育ブランドを保つための工夫があったのです。

何より、校風にマッチする人を強烈に求める

ドラッカースクールが入学の際に一番大切にしているのは、ドラッカーの理念とのマッチングです。毎年、世界各国から、ビジネスの世界で実績を積んだ人たちが、さらなる学びと経験を得るためにドラッカースクールの門を叩きます。しかし、その入り口は狭く、毎年最大でも30名しか合格を出していません。

「大きな大学や学部であれば、大学の環境に合わない生徒が数名いても、周りの雰囲気でなんとでもなる。でも、規模が小さく、皆で学び合うことを大切にしているスクールでは、1人でも合わない人がいると、その人も不幸だし、周りのメンバーもベストの学びができなくなってしまいます」

アドミッションオフィサーのArielさんはこのように話してくれました。

「人を点数だけで判断すると、それだけで大学が出会える人材は少なくなります。だから、ドラッカースクールは、TOEFLの壁を低くして、その代わりに、志願者が本当に一緒に学ぶのにふさわしい人物かを見定めることを大切にしているんです」

社会人としての活動実績が問われる

入学者の選抜にあたって、1次審査の書類選考では、クリエイティブ・エッセイと呼ばれる、ビジュアルスライド5枚だけで、自分の経験をPRすると言う課題があります。ここでは、大学卒業後の社会人としての経験や社会貢献活動など、いわゆる「社会人としての活動実績」を簡潔に、ビジュアルを用いてクリエイティブにプレゼンしなければなりません。

2次審査は個別面接。直接現地に来ることができない場合は、スカイプでも受けることができます。志願者のことをより深く知るために、じっくり時間をかけて行われます。

「とにかく、直接会って話してみないことには、お互いを知ることができないので、面接は大切にしています」

とArielさんは話していました。

至れり尽くせりの準備コース

とはいえ、米国のMBAスクールで学ぶ以上は、英語でコミュニケーションが取れなければ、話にならないのも事実です。そこで、ドラッカースクールでは、入学が決まった学生のうち、TOEFLスコアが84点以下の学生に必修として、Pathway Programという3カ月間にわたる準備コースを提供しています。

Pathway Programは、語学教育だけでなく、アメリカという異文化の中で学ぶにあたっての基礎教育も兼ねています。例えば、自国では授業中に発言したり、チームで意見を交わすことが少ないような文化的背景を持った学生が、米国の大学院生と議論をしたり、グループワークを行ったりしていくためのトレーニングも行われているのです。そのため、TOEFLスコアが低い学生だけではなく、語学力は十分でも、このコースを自主的に受講したいという学生も多いそうです。

大学院にしては極めて珍しい入学前のサポート。入学後も、ライティングセンターで論文執筆のサポートが受けられるなど、教育環境の充実に力が入れられています。「すべての出会いが縁であり、大切にしたい」とArielさんも言っていましたが、入学選抜から、アフターケアまで、学校のブランド作りの工夫が見られました。一流の教授陣が居て、質の高い授業が行なわれているだけでなく、こうした取り組みこそが、世界中からの評価につながっているのでしょう。

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