米国では80年前から「高大接続システム」が存在した!

米国では80年前から「高大接続システム」が存在した!

日本において、高校の教職員と大学の教職員が交流することはほとんどない。それゆえ、高校が進学先の大学の中身を知らないまま進路指導をし、大学は大学で、進学してくる生徒の学力低下を嘆いているというのもよく聞く話だ。

目的意識のミスマッチによる退学も増えている。高校と大学の教育を接続させるというのなら「高大接続」の文字通り、接続させるべきではないだろうか?

アメリカには、NACAC(National Association for College Admission Counseling)という巨大な組織がある。この組織には、世界各国の高校の進路カウンセラー、大学のアドミッションオフィサー、教育関係の企業人が参加している。2015年の総会はサンディエゴで行われ、7,000名を超える会員が一堂に会した。

目的は、まさに「高大接続」だ。毎年、全体会、分科会などを行いながら、高校、大学、民間企業が一緒になって、教育の課題を議論し、実現に向けて動いていく。アメリカでは、今年、SAT(統一テスト)が大きくモデルチェンジされたり、新しい入試方式を施行したり、日本なら10年かかるほどの改革を単年度ベースで大胆に行っているとも言えるだろう。

このようなアジリティを発揮できるのも、NACACという原動力があるからに違いない。「米国礼賛」と批判する人もいるが、アメリカは日本の遥か先を進んでいる。何しろ、NACACの設立は約80年前の1937年と、「高大接続」の年季が違う。改革を行うまでもなく、戦前から、実体として高大が接続しているのだ。

「高大接続」の大先輩である米国から、学ぶべきことは学び取り、日本でも、同様の取り組みを行うべきだ。ちなみに、今現在、NACACに出席している日本人は、我が社のプロデューサーだけだ。7,000名中、日本人の参加者はたった1人。一体の改革を行うのなら、日本の人材も、こういった場にもっと積極的に参加し、世界で何が起こっているのかを、リアルにつかみとるべきではないだろうか?

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