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子供に伝えたい電話のかけ方

先日、小学生が参加する情報モラル関連をテーマにしたイベントで、「公衆電話なんて見かけんもん」と話す小学生と出会いました。

実際、我が家の周りを見回してみても、確かに、公衆電話がどこにあるのか思い浮かびません。

携帯電話が普及する以前はあたりまえのように使われていた公衆電話も、総務省が公開している平成28年版 情報通信白書内の「NTT東西における公衆電話施設構成数の推移」を見れば、時代の移り変わりとともにその数を減少させていることがわかります。

とはいえ、電気通信事業法施行規則の第14条に「市街地(最近の国勢調査の結果による人口集中地区をいう。)においてはおおむね五百メートル四方に一台、それ以外の地域(世帯又は事業所が存在する地域に限る。)においてはおおむね一キロメートル四方に一台」と公衆電話の設置が求められているため、現時点ではすべてがなくなることはなさそうです。

公衆電話の場所を把握しておこう

公衆電話がどこに設置されているのかを調べる際には、NTT東日本と西日本が公開している設置場所検索サービスを利用することができます。

残念ながら、筆者が居住している地域は人口集中地区ではないため、設置場所を検索してみると、直線距離で560メートル離れた場所のものがもっとも近距離にある公衆電話と表示されました。

公衆電話は、災害などの有事の際にもっとも安定して利用できる通信インフラのため、平時から場所の把握をしておくとよいでしょう。

公衆電話の利用方法

場所を把握しても、利用方法を知らなければ電話をかけることもできません。

小学校5年生になると、修学旅行を翌年に控えた校外学習の際に、公衆電話のかけ方教室の開催や利用方法を説明をすることもあるようです。

総務省でも公衆電話の特徴と使用方法のリーフレットを公開していますので、家庭でも利用方法については子供に周知しておきたいところです。

学校で習わなくても、実際に公衆電話を利用しておうちの人の携帯電話にかけてみることはできますので、ぜひ実践をしてみましょう。

また、かけ方を学んでも、緊急時に保護者の勤務先や携帯電話番号などが分からなければ、誰に連絡をすれば良いのかわかりませんので、我が家では次のような内容を名刺用紙の裏表に印刷して持たせています。

携帯電話やスマートフォンはとても便利なツールですが、子供にまだ持たせていないという場合には、こういった連絡先リストを持たせておくことはとても有用です。

知らせておきたい3桁番号

このように、子供自身に公衆電話をかける方法を伝える際に、あわせて3桁番号も教えておくとよいでしょう。

いざというときに、警察や消防・救急に電話をするには何番をかければよいのか、災害時に伝言ダイヤルを使うには何番にかければよいのか。

電話と言えば携帯電話やスマートフォンについて学ばせないと!となる昨今ですが、まずは、公衆電話から電話について子供と話し合ってみることも大切ではないでしょうか。

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