ライトな感覚の動画投稿

ライトな感覚の動画投稿

小学校対象でスマホやネットの講演開始前に、子供たちに必ずこんな質問をします。

  1. おうちの人や友達のものも含めて、スマホ・タブレットを利用してネットやアプリゲームをしたことがありますか?
  2. スマホ・タブレットやゲーム機などで動画視聴をしたことがありますか?

この質問をすれば、①の質問ではどの学校でもほぼ100%の子供たちの手が上がり、 ②の質問でも80%近い子供たちの手が上がります。

H29年度の「青少年のインターネット利用環境実態調査(内閣府)」では、小学生のインターネット利用率は65.4%でした。

この調査結果と実際に目の前で質問したときの差はどこにあるのでしょうか?

子供たちを目の前に質問した際の挙手率と調査結果の違いは、「利用していますか?」という質問の受け止め方の差にありそうです。

  • 回答者自身の持ち物に限定して受け止めた
  • 回答者自身の持ち物以外も含めて受け止めた

さて、②の質問でも多くの子供たちが手を挙げるように「動画」というコンテンツは子供たちにとってもとても身近です。

保護者に子供の動画視聴の有無を確認すると「うちの子はYouTubeを見てばっかりで」や「うちの子はYouTubeを見ていませんから」という答えが返ってきます。

はたして動画視聴はYouTubeだけに限定して考えてもよいのでしょうか?

子供たちにとっての動画視聴と動画投稿

GooglePlayやAppStoreには、動画を視聴できるアプリは数多く存在しています。

近頃はTV CMでも見かけるようになったMixChannelを例に見ても、2017年10月に公開されたMedia Guideでは累計ダウンロード数が900万でしたが、2018年1月に公開されたMedia Guideでは1,000万と桁が増え、動画を視聴できるアプリの利用者は伸びるばかりです。

他にも、Tik Tok、musical.ly、LINE LIVE、Instagram、Twicas、Periscopeなど他にもまだまだ多くの動画を視聴できるアプリが存在し、子供たちにとって動画を視聴することがYoutubeだけではない現状がうかがえます。

このようにさまざまな種類がアプリが存在する中で、子供たちが特定の動画を見るきっかけは「友達がLINEのタイムラインに書いてた」や、「アプリのおススメに表示された」といったようなどこでも起こりえるアクションです。

子供たちは見る側ではなく配信する側になりたい場合もあるのは、YouTuberになりたいという子が増えたことからもわかりますが、先に挙げた動画を視聴するためのアプリには動画視聴に加えて撮影した動画を投稿する機能も付随しているため、視聴した動画に触発され同じようなことを「踊ってみた」や「やってみた」と撮影・投稿しやすい環境があるのも事実です。

気軽に撮影できるアプリがあり、過激な演出を伴うものではなく数秒から投稿できるため身構えず容易に友達同士で共有することができる動画視聴・投稿アプリは動画投稿のハードルを大きく下げています。

動画に何を含めるのか

投稿される動画が屋外のものであれば、映り込む景色や看板等から居所情報を特定されるかもしれませんし、制服姿での撮影は学校を特定されることにもつながります。

もし、子供たちが動画を投稿したいと言った場合、ライトな感覚で後先考えずに投稿した動画が将来の子供たち自身を縛るものにならないように、十分に話し合いどこまでが許可できる内容であるのか?を前もって考えることが大切ですね。

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