保護者はどうする?来年に迫った小学校プログラミング教育必修化――積極的な民間企業の動き

保護者はどうする?来年に迫った小学校プログラミング教育必修化――積極的な民間企業の動き

2017年2月に提案された小中学校の学習指導要領改訂案の審議が進み、いよいよ2020年から小学校でのプログラミング教育の必修化が決定した。

この動きについてはすでに教育関係、とくに、学校関係者の中では取り上げられ、また、さまざまメディアでも報道されているため、見聞きしている人も多いだろう。

多くの情報が対象としているのは、教育の現場、すなわち、学ぶ側である生徒と教える側である教員だ。しかし、インターネットやスマートフォンがあたりまえとなった今、教育の現場は学校内で閉じきれるものではない。

学校外でプログラミングに触れられる場――Tech Kids School

そういった時代背景を受け、今、学校の外にも学ぶ場が増えてきている。今回紹介する株式会社CA Tech Kidsが提供するTech Kids School(テックキッズスクール)もその1つだ。

Tech Kids Schoolは、小学生のためのプログラミングスクールで、学習指導要領改訂が発表されるよりも前、2013年に設立され、現在、延べ3万人以上の小学生にプログラミング学習の機会を提供している。

Tech Kids School
https://techkidsschool.jp/

本スクールは、生徒たち自身がプログラミングの知識や技術を身に付けることはもちろん、設計する力、表現する力、物事を前に進める力などの力を育み、「テクノロジーを武器として、自らのアイデアを実現し、社会に能動的に働きかけることのできる人材」の育成を目指している。

具体的には、目的や目指すゴールに応じた継続学習・短期体験のそれぞれのコースが用意されている他、ただ学ぶだけではなく、企業とコラボレーションした体験型プログラミングイベントや、プログラミングスキルを競うプログラミングコンテンストなど、インプットだけではなく、アウトプットの環境が整備されているのが特徴だ。

たとえば、昨年、初開催となったTech Kids Grand Prix 2018には、国内外から1,019のエントリがあり、1次・2次審査を通過した12名がファイナリストとして選出され、2018年9月24日、渋谷ヒカリエにてプレゼンテーションを行い、最終審査が実施された。

Tech Kids Grand Prix 2018結果
https://techkidsschool.jp/grandprix/2018/

Tech Kids Grand Prix 2018、決勝プレゼンテーション後の記念写真。

2回目となるTech Kids Grand Prix 2019は、先日2019年1月24日よりエントリ受付が開始され、4月上旬から応募受付が開始、9月23日に決勝プレゼンテーションが実施される予定となっている。参加資格は小学生であれば誰でも応募可能なので、周囲に興味を持っている小学生を知っている方はぜひ知らせてあげてほしい。

Tech Kids Grand Prix 2019公式サイト(エントリもこちらから)
https://techkidsschool.jp/grandprix/

このように、学んだ知識や身に付けたプログラミングスキルをどのように人に伝えるか、その一連の流れこそが、これからのプログラミング教育に求められる要素だろう。

保護者自身もプログラミングに触れてみる

とは言え、学校内外で行われているプログラミング教育が、どのようなものか、生徒の一番身近にいる保護者にとってはわかりづらいのも事実。とくに、今、40歳代前後の人間にとっては、日本国内でインターネットやパソコンが登場したときに、成人や新社会人を迎えた世代で、プログラミングはもちろん、コンピュータにそれほど触れなかったケースも有り得るはずだ。

Tech Kids Schoolでは、そのような保護者の不安を拭うための取り組みも行っている。それが『2時間でわかる!保護者様向け はじめてのプログラミング講座』だ。本講座では、第一部・第二部に分けて、プログラミング教育の実際について保護者自身が座学・ワークショップ、両方のスタイルで体験できるだけではなく、別ブースにて、小学生自身がプログラミングを体験する場も用意される。

前述のように、インターネットやパソコン、そして、プログラミングに触れてこなかった保護者の方々にとって、不安になる「プログラミング教育」。まずは、このような場に参加してみて、自身の目・耳・頭で「プログラミング」の存在に触れてみてはどうだろうか。

今回、民間企業の事例の1つとして、Tech Kids Schoolを紹介した。今、産学官が一体となり、それぞれの立場で子供たちに向けたプログラミング教育に取り組む動きが活性化している。中でも民間企業の動きは非常に積極的で、参考になるものがとても多いと筆者は感じている。今後、産学官がさらに良い形での連携が進むことを期待したい。
 
注:なお、2019年3月2日開催予定の『2時間でわかる!保護者様向け はじめてのプログラミング講座』はすでに満席となり、2019年2月18日現在キャンセル待ちとなっています。最新状況についてはメルマガより案内されるとのこと。

Related Post

Other Articles by 馮 富久

人的アダプティブラーニングから見えた“教えない指導”というアプローチ~近未来教育フォーラム2019レポート

2019年11月28日、近未来教育フォーラム2019(主催:デジタルハリウッド大学・デジタルハリウッ…

MINKYO SDGs JAM SESSION、11月26日に開催~非認知スキルからのアプローチで教育改革を促進する

前回の記事では、2回目となったMINKYO2030の模様をお届けした。今回は、昨年度のMINKYO2…